2013年1月25日金曜日

ハイスピードカメラで検証する「3D Vision 2」のメカニズムとその実力_4

。  今回は3D Vision 1用ディスプレイとしてSamsung SyncMaster 2233RZを使用し,映像を比べてみた。まず,メガネを通さない状態でどのように見えるのかを確認してみよう。以下,順に,3D Vision 1ディスプレイと3D Vision 2ディスプレイをハイスピードカメラで撮影した映像である(1000fps撮影),FF11 RMT。ハイスピードカメラの解像度が極端に低いので,アラド戦記 RMT,ララ?クロフトがどっかの宇宙人みたいな顔になっているのだが,そこは気にしないように。  約10秒の映像だが,実際には0.01秒間にディスプレイ上で起きていることを分かりやすくしたものだと思ってほしい。  従来世代では,左右の書き換えが順に行われており,液晶の書き換え速度などもよく分かるのに対し,3D Vision 2では,書き換え途中を黒画面にして隠すようになっている。  なお,カメラの露出補正が働いている可能性があるので,この映像の輝度が正確に画面の輝度を示すものではないことに注意してほしい。だが,見た目の感じもだいたいこんなものではある。少なくとも,ぱっと見で3D Vision 2のほうがかなり明るく感じられるのは確かだ。  また,動画では下から上に明暗が移動しているようにも見えるのだが,これは別に液晶ディスプレイ側がゾーンに分けてバックライト制御をしているという奴ではないようだ。そういう製品も一部にはあるのだが,今回はカメラを縦向きにして撮影しても同じ方向に出てきたので,カメラ側のCCDのデータスキャン方向とタイミングずれの問題だと思われる。とりあえず,気にしなくていい。  というわけで,上の映像からコマ送りで静止画を切り出してみると,実際の動作がより明確に分かる。1周期が約8コマで繰り返されているので,9コマずつ抜き出して並べてみた。1コマが1ミリ秒に相当する。 上が3D Vision 1,下が3D Vision 2  ご覧のように,3D Vision 1では,だいたい9コマのうち前半6コマと後半6コマに左右の映像が表示されており,途中の3コマくらいはかなり混ざった状態になっていることが分かる。応答速度5ミリ秒というスペック値とだいたい合致している結果だ。  それに対し,3D Vision 2では,8コマ中の2コマ分だけ表示されており,遷移中の画面はほぼ隠されている。  余談だが,今回久しぶりに3D Visionをセットアップしてみて,3D
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